VSCodeをWindowsで使う場合、ターミナルでPowerShellを使うことが多いです。
ただ、普段Linuxやcmdを使っていると、PowerShell独特の書き方で混乱しやすいです。

特に、次のことは毎回忘れやすいポイントです。

  • パス区切り
  • 環境変数
  • コマンドの改行
  • スクリプト実行

この記事では、VSCodeでPowerShellを使うときに最低限覚えておきたい操作をまとめます。

PowerShellとは

PowerShellはWindows標準のシェルです。
VSCodeではデフォルトターミナルとして使われることが多く、PythonやNode.js開発でもよく利用します。

cmdとの違い

PowerShellはWindowsのコマンドプロンプト(cmd)とは別物です。
cmdの感覚で操作すると、動かないコマンドがあります。

例えば、環境変数の設定方法が違います。

cmdでは以下を使います。

set PATH=C:\test

しかし、PowerShellでは動きません。

PowerShellでは以下のように書きます。

$env:PATH = "C:\test"

cmdとPowerShellは似ていますが、別物として考えたほうが分かりやすいです。

VSCodeでPowerShellを使う理由

VSCodeではPowerShellをデフォルトで使用するように設定されています。
次のことで使用することが多いです。

  • Python
  • Node.js
  • npm
  • uv
  • Git

Windows環境では避けて通れないため、基本操作だけ覚えておくと便利です。

PowerShellの基本コマンド

PowerShellはLinux風のコマンドが使えます。
Linux経験者なら比較的入りやすいです。

現在のフォルダを確認する

現在の場所は pwd で確認できます。

pwd

フォルダ移動とファイル一覧表示

フォルダ移動は cd を使います。

cd C:/work

ファイル一覧は ls を使います。

ls

ファイルのコピー・移動・削除

コピーは cp です。

cp test.txt backup.txt

移動は mv です。

mv test.txt old.txt

削除は rm を使います。

rm old.txt

PowerShellでよくハマるポイント

PowerShellは細かい部分でLinuxやcmdと違います。
ここを覚えるだけでもかなり楽になります。

パス区切りは「\」だけではない

Windowsでは通常 \ を使います。

C:\work\python

ただし、PowerShellでは / も使えます。

cd C:/work/python

個人的には / を使ったほうが入力しやすくおすすめです。

コマンドを改行するときはバッククォートを使う

PowerShellでは、コマンドを複数行に分ける場合にバッククォートを使います。

python script.py `
  --input test.csv `
  --output out.csv

ここで重要なのは、バックスラッシュ \ ではないことです。
使うのはバッククォート ` です。

かなり間違えやすいポイントです。

カレントフォルダの実行は「.\」を使う

PowerShellでは、現在のフォルダにあるスクリプトを実行するときに .\ を付けます。

.\test.ps1

Linuxでいう ./ に近いイメージです。

PowerShellの環境変数の使い方

PowerShellでは環境変数の扱いが独特です。
ここを理解すると、PythonやNode.js環境構築で困りにくくなります。

cmdのsetコマンドとの違い

cmdでは set を使います。

set PATH=C:\tool

しかし、PowerShellでは以下を使います。

$env:PATH = "C:\tool"

PowerShellでは $env: が付くことを覚えておくと分かりやすいです。

環境変数を確認する

環境変数は以下で確認できます。

echo $env:PATH

PATHを追加する

PATHへ追加する場合は += を使います。

$env:PATH += ";C:\tool"

PythonやNode.jsツールを使うときによく使います。

環境変数を削除する

一時的に設定した環境変数を削除したい場合があります。
PowerShellでは以下を使います。

Remove-Item Env:\TEST_ENV

例えば、TEST_ENV という環境変数を削除できます。
PATHを削除したい場合は、一部だけを取り除く方法が一般的です。

例えば、追加した C:\tool を削除する場合は以下のようにします。

$env:PATH = ($env:PATH -split ';' | Where-Object { $_ -ne 'C:\tool' }) -join ';'

環境変数を変更すると、ターミナルを開き直さないと反映されない場合があります。

特にPythonやNode.jsの環境構築では、
「追加したのに反映されない」
「削除したのに残っている」
ということがあるため、ターミナル再起動も覚えておくと便利です。

VSCodeでよく使うPowerShell操作

VSCodeでは開発系コマンドを実行することが多いです。
よく使うものだけ覚えておけば十分です。

Python仮想環境を有効化する

Pythonでは仮想環境をよく使います。

.\venv\Scripts\activate

npmコマンドを実行する

Node.jsではnpmを使います。

npm install
npm run dev

uvコマンドを実行する

最近はuvを使うことも増えています。

uv run main.py

PowerShellでよくあるエラー

PowerShellはエラー原因が分かると対処しやすいです。
最初に覚えておくと時間を無駄にしません。

スクリプトを実行できません

以下のようなエラーが出ることがあります。

このシステムではスクリプトの実行が無効になっています

これは実行ポリシーが原因です。
以下で許可できます。

Set-ExecutionPolicy RemoteSigned -Scope CurrentUser

コマンドが見つかりません

以下のようなエラーです。

コマンドが認識されません

これはPATH設定が不足している場合が多いです。
環境変数PATHを確認しましょう。

setコマンドが動かない

cmdの感覚で set を使うと混乱します。
PowerShellでは $env: を使います。

cmdとPowerShellを別物として考えると理解しやすいです。

まとめ

PowerShellは最初は少し分かりにくいです。
ただ、毎日使うコマンドは限られています。

特に覚えておきたいのは以下です。

  • $env:PATH
  • バッククォート `
  • .\script.ps1

この3つを覚えるだけでも、VSCodeでかなり困りにくくなります。

全部を暗記する必要はありません。
必要になったときに調べながら使えば十分です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。