Pythonを学び始めると、エラーが出た瞬間に手が止まりやすいです。
何を直せばよいかわからないとき、ChatGPTやCodexはかなり頼れる相手になります。
この記事では、AIに丸投げせず、エラーの原因を一緒に整理しながら直す方法をやさしく説明します。

この記事でわかること

  • エラーをAIに相談するときに最低限そろえたい情報
  • ChatGPTとCodexを使い分ける考え方
  • 修正案をそのまま使わず、安全に確認する手順

まず知っておきたいこと

AIにエラー修正を頼むときに大切なのは、「直してください」とだけ送らないことです。
エラーの原因を絞るには、エラーメッセージ、問題が出たコード、何をしたかったのかの3つがあるとかなり進めやすくなります。

逆に、この情報が足りないと、AIは想像で答える部分が増えてしまいます。
その結果、動くように見えても本当の原因からずれた修正案が返ることがあります。

初心者のうちは、次の3点をセットで渡すだけでも十分です。

  • エラーメッセージをそのまま貼る
  • 関係ありそうな短いコードを貼る
  • 本当はどんな動きをさせたいかを書く

AIは「正解を自動で出す箱」ではなく、「原因を一緒に整理する相手」と考えると使いやすいです。

ChatGPTでできること

ChatGPTは、エラーの意味をやさしく説明してもらいたいときに向いています。
初心者にとっては、いきなり修正コードを出してもらうより、まず「何が起きているのか」を言葉で理解するほうが次につながりやすいです。

たとえば、次のようなコードでエラーが出たとします。

price = 120
tax = "10"
total = price + tax

print(total)

このコードでは、数値と文字列を足そうとして TypeError が起きます。
意味があいまいなときは、ChatGPTに次のように頼めます。

Python初心者です。
次のコードで出たエラーの意味を、専門用語を減らして説明してください。
何が原因かと、どう直せばよいかを分けて教えてください。

price = 120
tax = "10"
total = price + tax

print(total)

この依頼文のよいところは、「初心者向け」「原因」「直し方」がはっきりしていることです。
そのため、ただ修正版を返すだけでなく、なぜ直す必要があるのかまで説明してもらいやすくなります。

また、エラー文が長いときでも、全部を削らずにそのまま貼るほうが安全です。
途中を省くと、AIが判断に必要な情報を失うことがあります。

Codexでできること

Codexは、実際にコードをどう直すかを一緒に考えたいときに向いています。
特に「どの行をどう変えるか」「他の部分に影響が出ないか」を確認しながら進めたい場面で役立ちます。

たとえば、入力された年齢を数値として使いたいのに、文字列のままで比較してしまうことがあります。

age = input("年齢を入力してください: ")

if age >= 20:
    print("成人です")
else:
    print("未成年です")

このコードは、入力値が文字列なので比較の部分でうまく動きません。
Codexには、次のように頼むと整理しやすいです。

Python初心者です。
次のコードでエラーや不具合になりそうな点を見つけてください。
原因を短く説明したうえで、初心者でも読みやすい修正版を出してください。
できれば元の形を大きく変えないでください。

age = input("年齢を入力してください: ")

if age >= 20:
    print("成人です")
else:
    print("未成年です")

このように頼むと、Codexは修正案を出すだけでなく、どこが問題なのかも説明しやすくなります。
条件に「元の形を大きく変えないでください」を入れておくと、初心者が比較しやすい修正になりやすいです。

たとえば、次のような修正版ならそのまま実行して試せます。

age_text = input("年齢を入力してください: ")
age = int(age_text)

if age >= 20:
    print("成人です")
else:
    print("未成年です")

短くても、入力された値を数値に変えてから比較する流れがはっきりしています。
初心者のうちは、このように元コードとの差が追いやすい修正案を選ぶのが大切です。

依頼文を作るコツ

エラー修正をAIに頼むときは、「何が起きたか」と「どこまで直してほしいか」を分けて書くのがコツです。
次の順番で短くそろえると、かなり失敗しにくくなります。

  • 何をしようとしたかを書く
  • エラーメッセージをそのまま貼る
  • 関係するコードだけ貼る
  • 説明がほしいのか、修正案がほしいのかを書く

悪い例

エラーが出ました。直してください。

よい例

Python初心者です。
商品の合計金額を表示したいのですが、次のコードで TypeError が出ます。
エラーの原因をやさしく説明してから、初心者向けの修正版を出してください。
元の書き方から大きく変えないでください。

price = 120
tax = "10"
total = price + tax

print(total)

また、修正案が返ってきたら、すぐに全部置き換える必要はありません。
まずは「どの行が変わったか」「新しい文法が増えていないか」を見てから試すほうが安全です。

おじちくワンポイント

エラーが出ると、初心者ほど早く消したくなります。
でも、本当に大事なのは、エラー文を消すことより「なぜ起きたかを1つ理解すること」です。
AIに相談するときも、まず原因を聞き、そのあと修正案をもらう順番にすると、同じ失敗をくり返しにくくなります。

よくある勘違い・注意点

  • エラーメッセージを短く書き換えると、原因の手がかりが減ることがあります。まずは原文をそのまま貼るほうが安全です
  • AIの修正案が動いても、それが最小の修正とは限りません。元コードとの差を見て選ぶことが大切です
  • 1つのエラーを直したあとに別のエラーが出ることがあります。焦らず1件ずつ分けて確認すると整理しやすいです

練習問題

問題1
次のコードで出そうなエラーをChatGPTに相談するとしたら、どんな依頼文にしますか。
「やりたいこと」「エラーメッセージ」「原因を説明してほしい」を入れて書いてみてください。

count = "5"
print(count + 1)

問題2
次のコードをCodexに直してもらう依頼文を書いてみてください。
条件として、「初心者向けに」「元の流れを大きく変えない」「修正理由も説明する」を入れてみましょう。

name = input("名前を入力してください: ")
print("こんにちは" + user_name)

まとめ

  • エラー修正をAIに頼むときは、エラーメッセージ、コード、やりたいことをセットで渡すと伝わりやすいです
  • ChatGPTには意味の説明、Codexには修正案の比較や整理を頼むと使い分けしやすいです
  • 修正案はそのまま入れ替えず、変わった行と理由を確認しながら試すことが大切です