Python入門記事を継続的に書こうと決めたとき、最初に感じたのは「毎回同じ指示を書くのが面倒だ」ということでした。
固定プロンプトを貼り、参照ファイルを列挙し、出力ルールを細かく指定する。
再現性のためとはいえ、この作業を記事ごとに繰り返すのは非効率です。
そこで導入したのが、CodexのSkills機能です。
Skills機能を使ってCodexに長文プロンプトを定型化し、記事作成のワークフローそのものを覚えさせました。
この記事では、Codex Skillを使って記事作成を自動化した具体的な手順と、その効果を体験ベースで解説します。
なぜ毎回の指示が面倒だったのか
Python入門記事を1本作るたびに、Codexで次のような作業を行っていました。
- 固定プロンプトを貼る
- content/python-intro/prompts/01_コンテンツ作成のプロンプト.md を参照する
- content/python-intro/catalog/02_コンテンツ一覧.md を確認する
- 既存記事を見比べる
- 出力先のMarkdownパスを明示する
実際の指示文は次のように数十行に及びます。
文体、見出し順、メタ情報6項目、禁止事項まで明記していました。

この方法でも記事は作れます。
しかし問題は、「書く前の準備」に時間を取られることでした。
もっと簡潔に、同じ品質を再現する方法はないか探した結果、見つけたのがCodex Skills機能でした。
Codex Skillsとは何か
CodexのSkillsは、特定タスクの手順・参照リソース・出力ルールをまとめて再利用できる仕組みです。
Skillはディレクトリ単位で管理し、必須ファイルはSKILL.mdです。
SKILL.mdには、nameとdescriptionを含む内容と、Codexが従う手順をMarkdownで記述します。
Skillの保存場所は決まっており、下記の通りです。
この場所にSKILL.mdを配置することで、Codexが自動的に読み込みます。
| 利用場面 | 格納場所 |
|---|---|
| リポジトリで共有する場合 | プロジェクト直下の.codex/skills/ |
| 個人で利用する場合 | ホームディレクトリ配下の.codex/skills/ |
| WSL環境の場合 | /home/ユーザー名/.codex/skills/ |
表示名や説明などのメタ情報は、必要に応じて agents/openai.yaml で定義できます。
Skillsの詳しい内容は公式ドキュメントに公開されています。
https://developers.openai.com/codex/skills/
Python入門記事作成のSkill
Python入門記事を作るたびに長文の指示を書くのが面倒だったため、私はこのタスクをSkill化してほしいとCodexに依頼しました。
その結果、python-intro-article-writerというSkillが作成され、参照ファイル・ワークフロー・出力ルールがSKILL.mdに設定されました。
実際のSKILL.mdの一部は次の通りです。
---
name: python-intro-article-writer
description: content/python-intro 配下の固定プロンプト、テーマ一覧、既存記事サンプルを入力にして、Python完全初心者向けブログ記事を同一フォーマットで Markdown 生成する。定型記事を継続的に作成したいとき、テーマ番号を指定して新規記事を作るとき、既存記事フォーマットに沿って追記・リライトするときに使う。
---SKILL.mdのワークフローの抜粋です。
## 入力ソース
- content/python-intro/prompts/01_コンテンツ作成のプロンプト.md
- content/python-intro/catalog/02_コンテンツ一覧.md
- content/python-intro/articles/<章ID>-<項目ID>_*.md
## ワークフロー
1. テーマを確定する
2. 必要ファイルを読む
3. 記事メタ情報を作成する(6項目)
4. 本文を固定見出し順で作成する
5. Markdownを保存する
6. references/article-quality-checklist.md で最終チェックするagents/openai.yamlには次のような内容が設定されてます。
interface:
display_name: "Python入門記事作成"
short_description: "python-intro素材を使って初心者向け記事Markdownを定型生成する"
default_prompt: "この skill を使って content/python-intro の素材から、指定テーマの新規記事Markdownを1本作成してください。"指示はどう変わったか
Skillを使う前の指示は、数十行の長文でした。
参照ファイル、文体、見出し順、メタ情報、禁止事項を毎回指定していました。
一方、Skill導入後の指示は次のように短くなりました。
python-intro-article-writer を使って、05-02 リストの基本的な使い方の記事を作成してこれだけで、参照ファイルの読込からフォーマット適用、保存までが自動で実行されます。
指示を書く作業が「説明」から「指定」に変わりました。
導入後の効果
実際に運用してみると、最も変わったのは入力の手間です。
Skillを使う前は、必要なファイルを指定し、プロンプトを整えて指示するのに約2~3分かかっていました。
Skillを使った後は、Skill名とテーマを指定するだけです。
入力にかかる時間は約10秒です。
Codexの実行結果は次の通りです。
「Worked for 38s」と表示され、約36秒で下書きが生成されました。

まとめ
Codex Skillを使うことで、記事作成の工程を定型化できます。
長文プロンプトを毎回書く必要はありません。
参照ファイル、見出し順、出力ルールをSkillに集約すれば、指示は最小限になります。
結果として、作業時間は短くなり、品質のブレも減りました。
記事を量産したいなら、文章力を上げる前に「工程を減らす仕組み」を作ることです。
Skillsは、そのための実践的な手段でした。