ChatGPTやCodexにコードを書いてもらうと、すぐに動かしてみたくなることがあります。
しかし、初心者のうちは特に、意味がわからないまま実行すると不安が残りやすいです。
この記事では、AIが書いたコードを読むときにどこを見ればよいかを、やさしい順番で整理します。

この記事でわかること

  • AIが書いたコードを読むときに最初に見る場所
  • 実行前に確認したい危ないポイント
  • ChatGPTやCodexに説明してもらいながら理解するコツ

まず知っておきたいこと

AIが書いたコードは、見た目が整っていても、そのまま正しいとは限りません。
動くコードが返ってきても、自分の目的とずれていたり、思わぬ処理が入っていたりすることがあります。

そのため初心者のうちは、「AIが書いたから正しい」と考えるのではなく、「たたき台を一緒に読む」と考えるのが安全です。
全部を細かく理解できなくても、まずは次の3点を確認するだけでかなり違います。

  • 何を入力にしているか
  • 何を出力しているか
  • ファイル削除や外部通信など、強い処理が入っていないか

最初は、コード全体を一気に読む必要はありません。
上から順に見ながら、「この行は何のためにあるのか」を短く言葉にしていくと、少しずつ追いやすくなります。

ChatGPTでできること

ChatGPTは、AIが書いたコードを「やさしく説明してもらう相手」として使いやすいです。
特に初心者のうちは、コードの意味を自分だけで追うよりも、1行ずつ説明してもらったほうが全体像をつかみやすくなります。

たとえば、次のような短いコードが返ってきたとします。

numbers = [10, 20, 30]
total = sum(numbers)
average = total / len(numbers)

print("合計:", total)
print("平均:", average)

このコードだけを見ると、なんとなく意味はわかっても、どの行が何をしているのかあいまいなことがあります。
そんなときは、ChatGPTに次のように頼むと整理しやすいです。

Python初心者です。
次のコードを1行ずつ説明してください。
特に、入力、計算、出力がどこかを分けて教えてください。
難しい言葉はできるだけ減らしてください。

この頼み方のよい点は、「初心者向け」「1行ずつ」「どこに注目したいか」がそろっていることです。
コードの意味だけでなく、読む順番まで教えてもらいやすくなります。

また、わからない部分が1つだけあるなら、コード全部を聞かなくても大丈夫です。
たとえば「len(numbers) は何を返しますか」のように、小さく区切って質問したほうが理解しやすくなります。

実際にChatGPTにコードの説明を依頼した例は次の画像です。

Codexでできること

Codexは、コードのどこが危ないか、どこが読みにくいかを確認したいときに役立ちます。
特に「このコードを実行してよいか少し不安だ」と感じたときに、確認ポイントを整理してもらう使い方が向いています。

たとえば、次のようなコードが返ってきたとします。

with open("memo.txt", "w", encoding="utf-8") as file:
    file.write("今日のメモです")

print("保存しました")

このコードは短いですが、memo.txt に文字を書き込む処理が入っています。
意味を理解せずに実行すると、「画面に表示するだけ」だと思っていたのに、実際にはファイルを作ったり上書きしたりすることがあります。

こういう場面では、Codexに次のように頼むと確認しやすいです。

Python初心者です。
次のコードを実行する前に、注意して読むべき点を教えてください。
ファイル操作、外部通信、削除処理があるかどうかも確認してください。
問題があれば、より安全に試せる形へ書き換えてください。

この依頼では、「何を心配しているか」がはっきりしています。
そのため、ただ説明するだけでなく、「どこが危険になりやすいか」という視点で見てもらいやすくなります。

初心者が特に確認したいのは、次のような処理です。

  • open(..., "w") のようなファイルの書き込み
  • os.remove() などの削除処理
  • ネットワーク通信やAPI呼び出し
  • 知らないライブラリのインストールや利用

「動くかどうか」だけではなく、「何をするコードか」を確認することが大切です。

Codexにコードの説明を依頼した例は次の画像です。

依頼文を作るコツ

AIが書いたコードを読むときの依頼文では、「説明してほしい」のか、「危険な点を見つけてほしい」のかを分けて書くのがコツです。
目的がぼんやりしていると、返ってくる答えもぼんやりしやすくなります。

たとえば、次のように分けると使いやすいです。

  • 理解したいとき: 1行ずつ説明してください
  • 安全性を見たいとき: 実行前の注意点を教えてください
  • 読みやすくしたいとき: 変数名やコメントを初心者向けに整理してください

短い依頼例を2つ見ると、違いがわかりやすいです。

Python初心者です。
このコードを上から順に説明してください。
各行が何をしているかと、最終的に何が表示されるかを教えてください。
Python初心者です。
このコードに、削除、上書き、外部通信のような注意が必要な処理があるか確認してください。
もしあれば、その行を指摘して理由も説明してください。

また、コードが長いときは、全部を一度に読むより、関数ごとに区切って見てもらうほうが進めやすいです。
「まずこの関数だけ説明してください」と分けると、理解の負担を減らせます。

おじちくワンポイント

AIが書いたコードを読むときは、「完璧に理解してから次へ進む」と考えすぎなくて大丈夫です。
まずは入力、処理、出力の3つに線を引くような気持ちで分けてみてください。
そのあとで、ファイル操作や削除処理のような強い動きがないかを見るだけでも、安全性はかなり上がります。

よくある勘違い・注意点

  • 見た目がきれいでも、安全とは限りません。特にファイル操作や外部通信は必ず確認します
  • 動いたから正しい、とは限りません。目的と違う結果を出していてもエラーにならないことがあります
  • わからない行を飛ばしてそのまま使うより、1行だけでも質問して意味を確かめるほうが学習につながります

練習問題

問題1
ChatGPTに、AIが書いた次のコードを初心者向けに説明してもらう依頼文を書いてみてください。
「1行ずつ」「入力と出力を分けて」の2つを条件に入れてみましょう。

name = "Sato"
message = "こんにちは、" + name + "さん"
print(message)

問題2
次のコードをCodexに確認してもらうとしたら、どんな依頼文にしますか。
「ファイル操作があるか」「安全に試せるか」を必ず聞いてみてください。

with open("data.txt", "w", encoding="utf-8") as file:
    file.write("test")

print("done")

まとめ

  • AIが書いたコードは、入力、処理、出力の順に読むと追いやすいです
  • 実行前には、ファイル操作、削除処理、外部通信の有無を確認すると安全です
  • ChatGPTやCodexに小さく質問しながら読むと、理解もしやすくなります