ChatGPTやCodexを使ってみると、「思った答えが返ってこない」と感じることがあります。
その原因は、AIが苦手だからというより、こちらの頼み方がまだあいまいなことが多いです。
この記事では、初心者が最初に覚えたいプロンプトの基本を、やさしい例で整理します。
この記事でわかること
まず知っておきたいこと
プロンプトとは、AIに出す指示文のことです。
難しそうに聞こえますが、最初は「何をしてほしいかをわかりやすく書くこと」と考えれば十分です。
大切なのは、長い文章を書くことではありません。
短くても、目的と条件がはっきりしていれば、AIの答えはかなり安定しやすくなります。
初心者のうちは、次の3つをそろえるだけでも効果があります。
たとえば「Pythonを教えてください」だけでは広すぎます。
一方で、「Python初心者向けに、for 文を3行の例で説明してください」と書けば、答えの方向がかなりはっきりします。
ChatGPTでできること
ChatGPTに頼むときは、「説明してほしい」「考えを整理したい」という目的をはっきりさせると使いやすいです。
特に初心者のうちは、コードを全部書かせるよりも、意味を聞いたり、たたき台を出してもらったりする使い方が向いています。
たとえば、次のような依頼はわかりやすいです。
Python初心者です。
`if` 文と `for` 文の違いを、専門用語を減らして説明してください。
3行くらいの短いコード例も入れてください。この依頼文では、「誰向けか」「何を知りたいか」「どんな形で返してほしいか」が入っています。
そのため、説明だけが長く続いたり、難しい言葉が増えすぎたりしにくくなります。
ChatGPTに実際に説明を依頼した例は次の画像です。

Codexでできること
Codexに頼むときは、「何を直したいか」「どこを変えたくないか」をはっきり伝えるのが大切です。
ChatGPTよりも作業に近い依頼が多いので、元コードと条件をセットで渡すと結果が安定しやすくなります。
たとえば、次のようなコードを整理してほしいとします。
scores = [80, 65, 90]
average = sum(scores) / len(scores)
print("テスト結果")
print("人数:", len(scores))
print("平均点:", average)このとき、Codexには次のように頼めます。
このコードを、Python初心者でも読みやすいように整理してください。
表示部分を関数に分けてください。
コメントを入れてください。
動作は変えないでください。この依頼文では、「整理する」「表示部分を関数に分ける」「コメントを入れる」「動作は変えない」という条件がそろっています。
そのため、必要以上に大きく作り変えられる可能性を減らせます。
Codexに実際にコード整理を依頼した例は次の画像です。

依頼文を作るコツ
プロンプトを書くときは、最初から完璧な文章を作ろうとしなくて大丈夫です。
まずは、次の順番で短く組み立てると失敗しにくくなります。
- 誰向けかを書く
- 何をしてほしいかを書く
- 守ってほしい条件を書く
- 返してほしい形を書く
たとえば、同じ質問でも次のように書き換えると伝わりやすくなります。
悪い例
Pythonのコードを書いてください。よい例
Python初心者です。
合計を表示する短いコードを書いてください。
for 文を使ってください。
3行ごとに簡単な説明もつけてください。よい例のほうは、対象、目的、条件、出力形式がそろっています。
この4つが入ると、AIがどの方向に答えるべきか判断しやすくなります。
また、長い依頼文を一度に出すより、まず短く頼んでから「もう少しやさしくしてください」「コードだけにしてください」と追加するほうが安定しやすいです。
おじちくワンポイント
初心者のうちは、プロンプトをうまく書こうとして長文化しすぎることがあります。
でも、最初から全部を説明しようとすると、かえって大事な条件がぼやけやすいです。
まずは短く頼み、返ってきた答えを見ながら少しずつ追加するほうが、結果も理解もしやすくなります。
よくある勘違い・注意点
練習問題
問題1
ChatGPTに、len() の使い方を初心者向けに説明してもらう依頼文を1つ書いてみてください。
「誰向けか」「何を知りたいか」「どんな形で返してほしいか」を入れてみましょう。
問題2
次のコードをCodexに整理してもらう依頼文を書いてみてください。
条件として、「表示部分を関数に分ける」「動作は変えない」「コメントを入れる」を必ず入れてみてください。
name = "佐藤"
score = 92
print("結果")
print(name)
print(score)