Pythonを使えるようになると、今まで手作業で時間をかけていた作業を一瞬で片付けられるようになります。
さらに、他の高価なソフトを買わなくても済み、無料で自分だけのツールを作れるようになります。
最近ではChatGPTを活用してコードを自動生成することもできるので、プログラミングの経験がなくても簡単にスタートできます。
「自分にできるだろうか」と不安に感じるかもしれませんが、Pythonのインストールから実行までは驚くほどシンプルです。
この記事では、PythonのインストールからVSCodeでの実行、そしてChatGPTを活用した簡単なプログラム作成までを紹介します。
この記事で分かること
Pythonを始める前に知っておきたいこと
Pythonは無料で使えるプログラミング言語です。
データ処理、Web開発、自動化など幅広い分野で利用されています。
特に魅力的なのは、ChatGPTを活用すればプログラムを一から考えなくても始められる点です。
「こういうツールを作りたい」と入力すれば、コードを生成してくれます。
Pythonを使った他のプログラムは別の記事で紹介する予定です。
この記事ではまず、基礎となる環境構築に集中して解説します。
Pythonのインストール方法
Python公式サイトから最新版をダウンロードしてインストールします。
手順の流れ
- 公式サイトの「Downloads」からWindows版を選ぶ
- ダウンロードしたインストーラを起動
- 「Add Python to PATH」にチェックを入れてインストール開始
Pythonのインストールで次の画面が途中で表示されます。

初心者でもクリックするだけで簡単にインストールできます。
Pythonのインストール確認
インストール後、きちんと動作するかを確認します。
- Windowsの検索から「cmd」と入力してコマンドプロンプトを起動
- 以下を入力
python --version
バージョン番号が表示されれば成功です。
初心者でも、こんなに簡単にPythonを動かせるのだと実感できるはずです
VSCodeのインストール
次はVSCode(Visual Studio Code)をインストールします。
こちらも無料で使えるエディタです。
- https://code.visualstudio.com/ から最新版をダウンロード
- インストーラを起動し、基本は「次へ」を選ぶだけで完了
インストール直後は英語表記です。
あとで日本語化の手順を紹介します。
VSCodeのインストールでは、次のような画面が何度か表示されます。
「次へ」を選ぶだけでインストールできます。

VSCodeでPython拡張機能を入れる(必須)
VSCodeでPythonを快適に実行・デバッグするには拡張機能の導入が必要です。
以下を順に入れると、必要な機能がそろいます。
必須:Python(Microsoft製)
- 左側の拡張機能(四角いアイコン)を開く。
- 検索バーに「Python」と入力する。
- Microsoftの「Python」をインストールする。
- インストール時に関連拡張の Pylance と Python Debugger も一緒に導入される。
「Python」の拡張機能を入れる場合、次の画面が表示されます。

推奨:Japanese Language Pack for Visual Studio Code
- 拡張機能で「Japanese Language Pack for Visual Studio Code」を検索する。
- インストール後にVSCodeを再起動する。
- メニューやUIが日本語化され、操作が分かりやすくなる。
「Japanese Language Pack for Visual Studio Code」の拡張機能を入れる場合、次の画面が表示されます。

VSCodeでPythonを実行する
それでは実際にPythonのコードを動かしてみましょう。
- VSCodeを起動
- Pythonのコードを保存するフォルダを選択
- フォルダ何新規ファイルを作成し、
hello.py
という名前で保存 - 以下のコードを書き込みます
print("hello world")
- 実行ボタンを押す、またはターミナルから次のように入力します。
python hello.py
VSCodeのターミナルで実行すると次のように表示されればプログラムは正常に動いています。

画面に「hello world」と表示されれば成功です。
初心者でも簡単に、自分のPCでプログラムを動かせることが確認できます。
ChatGPTを使ってコードを書く
ここからが本題です。
ChatGPTに指示を出せば、すぐにPythonコードが生成されます。
例えば次のようにChatGPTに入力します。
フォルダ内のファイルを種類ごとに仕分けるPythonコードを書いて。
.txtはtextフォルダ、.jpgと.jpegはimageフォルダに移動してください。
フォルダがなければ作成してください。
するとChatGPTは以下のようなコードを返してくれます。
import os import shutil folder = "C:/example" # 必要なサブフォルダを作成 os.makedirs(os.path.join(folder, "text"), exist_ok=True) os.makedirs(os.path.join(folder, "image"), exist_ok=True) for filename in os.listdir(folder): src = os.path.join(folder, filename) if not os.path.isfile(src): continue ext = os.path.splitext(filename)[1].lower() if ext == ".txt": shutil.move(src, os.path.join(folder, "text", filename)) elif ext in (".jpg", ".jpeg"): shutil.move(src, os.path.join(folder, "image", filename)) print("仕分けが完了しました。")
このコードは、指定したフォルダにあるファイルを拡張子ごとに自動で仕分けます。.txt
は text
フォルダへ、.jpg
と .jpeg
は image
フォルダへ移動します。
仕分け先のフォルダが未作成でも自動で作成します。
このプログラムを実際に実行すると次のようになります。
python file_move.py
仕分けが完了しました。
プログラム実行前後のフォルダは次の通りです。
実行前
.txtと.jpgのファイルが同じフォルダに存在します。

実行後
ファイルの拡張子ごとにファイルが格納されています。

簡単に作れる役立つPythonプログラム例
簡単に作れるPythonプログラム例を紹介します。
.txtファイル名に連番を付けてリネーム
以下のプログラムは、フォルダ C:/example
配下にある 拡張子が .txt のファイルだけ を対象に、連番を付けて名前を変更します。
他の拡張子は変更しません。
import os folder = "C:/example" count = 1 for filename in os.listdir(folder): if filename.endswith(".txt"): new_name = f"file_{count}.txt" os.rename(os.path.join(folder, filename), os.path.join(folder, new_name)) count += 1 print("リネームが完了しました")
このコードを実行すると、.txt
ファイルだけが以下のように file_1.txt, file_2.txt, file_3.txt...
のように変換されます。
- 実行前: data1.txt, report.txt, memo.docx
- 実行後: file_1.txt, file_2.txt(docxは対象外でそのまま)
このように、Pythonを使えば日常的な作業を一気に効率化できます。
まとめ
PythonとVSCodeの導入は非常に簡単です。
VSCodeでは Python拡張機能 を入れることで、PylanceやPython Debuggerも一緒に導入され、補完やデバッグがすぐ使えます。
操作に不安があれば Japanese Language Pack を入れて日本語化するとスムーズです。
さらにChatGPTを組み合わせることで、初心者でもすぐに実用的なツールを作れます。
初心者にとっては「動いた」という体験が大きな自信につながります。
この一歩が、プログラミングを続けるきっかけになるでしょう。
今後、PythonでExcelを自動処理する方法を取り上げて紹介する予定です。
今日の一歩をきっかけに、ぜひPythonの世界に踏み出してみてください。